山口 和敏

熊本を拠点に、テレビディレクター・ライターとして30年以上活動。 2019年、希少がん「上顎洞がん」で余命6か月を宣告される。抗がん剤、放射線、14時間におよぶ手術を経て右目を失ったが、「どうせなら楽しんでしまおう」と開き直り、ブログとYouTubeで発信をつづけている。 現在は動画制作コンサルおよびビジネスコンテンツライターとして活動しながら、がん患者の「仕事と治療の両立」や前向きな生き方を届けることをライフワークにしている。 片目になってからLeicaを手に取り、光と影の中に生きる力を探す写真の世界にも夢中になった。失ってはじめて、世界の"本当の表情"が見えてきた気がしている。 クラウドファンディングによる出版にも挑戦予定。 病気になっても、失っても、人生は終わらない——その希望を、誰かに届けたい。

つかむ

エッセイ

つかみ取れ!

2021/7/14    

 病気の治療とは、もちろん“病”との戦いでもありますが、同時に「痛み」との戦いでもあります。手術のあとは、痛い。とにかく、痛い。 私は人一倍、痛みに弱いようで、「ズキッ」の「ズ」だけでナースコールを押 ...

福ちゃんとめいちゃん

エッセイ

緊急ではない緊急手術

2021/7/11    ,

 7月8日木曜日、上顎洞がんの手術を行いました。上顎洞というところはとても複雑な形をしていて、手術には時間と技術を要します。眼球、骨、上顎と複雑に入り組んだ組織に、どのようなアプローチをするのか――ま ...

準備するもの

エッセイ

夜空を今夜もありがとう

2021/7/6    

 上顎洞に新しい腫瘍が見つかり、手術することになりました。今年2月の手術では、上顎洞の一部を取り除く小規模なものでしたが、今回は目玉から上あごまでを取り除き、ぽっかり空いたところにお腹の肉を詰め込むと ...

ホワイトボード

エッセイ

「笑う」ことの大切さ、あるいは屁をめぐる話

2021/7/4    ,

 屁が出るのは仕方がないことだものね。  今朝は変なこと言ってごめんなさい。  屁ばっかりふってください。  もっと。 これは、パートナーと日々の情報を共有するため、トイレにかけてある小さなホワイトボ ...

バラ

エッセイ

優しい人

2021/7/2    

がん治療を続けていると、患者さんやその家族にとって大きな転機となる「治療方針の説明」というイベントがあります。内容によっては、家族で打ちひしがれることもあれば、明るい希望を持つこともある――そんなドラ ...

雪だるま

エッセイ

余命6か月と言われたら

 40代後半、九州で放送作家をしています。思いがけずがんを患いました。がんになった自分が、いま経験していることや感じていること、楽しんでいること(これが一番多いかな)を書くことで、大きな不安の中で生活 ...