海辺に住んでいることを知った私が後に「ハマジイ」と呼ぶことになるそのおじいちゃんは、廊下の真ん中で 続きを読む
山口 和敏
報道記者・テレビディレクターとして30年以上活動し、幅広いジャンルの番組制作に携わる。哲学を専攻し、「人間とは何か」「生命とは何か」と問い続けながら、言葉と表現を探求している。
2019年、「上顎洞がん」という希少がんに罹患し、余命6か月の宣告を受ける。抗がん剤治療、放射線治療、そして14時間に及ぶ大手術を経て右目を失ったが、同時に「生きる」ということの本質を見つめ直す機会を得た。
闘病を通じて、絶望や苦悩が脳のわずかな場所から生まれる一方で、70兆個の細胞が持つ生命の尊さと力強さを、これまで以上に深く実感する。
現在は、ビジネスコンテンツライター、ライティングコンサルタントとして、プレゼン・スピーチ・企業コンセプト・経営戦略・セミナー設計など、言葉を軸に幅広い分野で活動。さらに、YouTubeや患者会を通じて、がん患者が直面する「治療と就労」の問題にも向き合い、支援の輪を広げている。
また、写真を新たな表現手段として取り入れ、「言葉」と「視覚」の両面から、人生と時間の本質を探る試みを続けている。
この経験をいつか本にまとめ、「医療×社会×経営」の視点から、より多くの人の力になりたいと願っている。
頑固なおじさん
手術から間もなく2週間。まだ痛みはあるものの、薬でしっかりコントロールできていて、体調などはばっち 続きを読む
がん治療の私的心得
「悪性腫瘍が見つかりました。これから検査を受けて頂き、治療方法などを話し合っていきたいと思います」 続きを読む
メタモルフォーゼ
人は多くの時間を身だしなみに費やします。最近では男性も女性も関係なく、鏡の前で髪や顔を触っている時 続きを読む
つかみ取れ!
病気の治療はもちろん病のとの戦いであるわけですが、痛みとの戦いであるとも言えます。手術のあとは痛い 続きを読む
緊急ではない緊急手術
7月8日木曜日、上顎洞がんの手術を行いました。上顎洞というところはとても複雑な形をしていて手術には 続きを読む
夜空を今夜も有難う
上顎洞に新しい腫瘍が見つかり、手術することになりました。今年2月の手術では上顎洞の一部取り除く小規 続きを読む
「笑う」ことの大切さ、あるいは屁をめぐる話
屁が出るのは仕方がないことだものね。 今朝は変なこと言ってごめんなさい。 屁ばっかりふってくだ 続きを読む
優しい人
がん治療を続けていると、がん患者さんや家族にとっていろんな意味で転機となる、担当医や教授からの治療 続きを読む
余命6か月と言われたら
40代後半、九州で放送作家をしています。思い掛けずがんを患いました。がんになった自分がいま経験して 続きを読む