山口 和敏

熊本を拠点に、テレビディレクターやライターとして30年以上活動してきました。 報道からバラエティ、ドキュメンタリーまで幅広い番組を手がけてきたのですが、2019年に「上顎洞がん」という聞きなれない希少がんにかかり、余命6か月を宣告されました。 その後、抗がん剤、放射線、そして14時間におよぶ手術で右目を失いながらも、「どうせなら、この経験も楽しんでしまおう」と開き直り、今こうしてブログを書いたり、YouTubeで思いを発信したりしています。 今は、ビジネスコンテンツライターやスピーチコンサルとしても活動しつつ、がん患者の「仕事と治療の両立」や「前向きな生き方」に役立つ発信をつづけています。 最近は写真にも夢中です。片目になってから、かえって世界の“本当の表情”が見えるようになった気がしています。Leica片手に、光と影の中に生きる力を探す毎日です。 この先は、クラウドファンディングで出版にも挑戦する予定です。 病気になっても、失っても、人生は終わらない。 そんな希望を、少しでも誰かに届けられたらと思っています。

ホワイトボード

エッセイ

「笑う」ことの大切さ、あるいは屁をめぐる話

2021/7/4    ,

 屁が出るのは仕方がないことだものね。  今朝は変なこと言ってごめんなさい。  屁ばっかりふってください。  もっと。 これは、パートナーと日々の情報を共有するため、トイレにかけてある小さなホワイトボ ...

バラ

エッセイ

優しい人

2021/7/2    

がん治療を続けていると、患者さんやその家族にとって大きな転機となる「治療方針の説明」というイベントがあります。内容によっては、家族で打ちひしがれることもあれば、明るい希望を持つこともある――そんなドラ ...

雪だるま

エッセイ

余命6か月と言われたら

 40代後半、九州で放送作家をしています。思いがけずがんを患いました。がんになった自分が、いま経験していることや感じていること、楽しんでいること(これが一番多いかな)を書くことで、大きな不安の中で生活 ...