山口 和敏

熊本を中心にテレビディレクターとして30有余年。哲学を専攻。今も「人間とは…」「生命とは…」といった空恐ろしいことを問い続けながら、幅広いジャンルの番組制作に携わっています。 およそ2年前、「上顎洞がん」というけったいな希少がんに罹患し、余命6か月の宣告を受ける。 抗がん剤治療や放射線治療、12時間に及ぶ手術といったほぼフルコースのがん治療で右目を失うという過酷な闘病の中、脳のわずかな場所が生み出す絶望や苦悩にも関わらず、70兆個にもおよぶ肉体が持つ、生命の尊さと力強さをひしひしと深く感じることができた。これらの経験がいまの私の制作における大きな動機となっています。

自分

エッセイ

半世紀生きたので途中経過をまとめたら

自己紹介文になりました。 熊本を中心にテレビディレクターとして30有余年。 学生時代には哲学を専攻。今も人間とは…」「生命とは…」といった空恐ろしいことを問い続けながら、幅広いジャンルの番組制作に携わ ...

ふく

エッセイ

キンカチョウのふくがちょっと先に逝く

 キンカチョウのふくが天国に旅立ちました。我が家に福が訪れるように、ふくと名付けて初めて飼育した小鳥でした。 キンカチョウはスズメよりも小さい鳥なのでよく見なければわからないのですが、ビーズ玉のような ...

フラ仲間と

エッセイ

半分の愛情

フラを踊ります。男のことをハワイ語で「カネ」といいます。だからカネフラのダンサーです。かれこれ10年程度のキャリアになります。 昨日、約3年ぶりにフライベントに参加して踊りました。 場所は熊本県の水俣 ...

エッセイ

本当の女とは

桜の名所を散歩 熊本市西区の名刹、本妙寺の参道を連れと歩きました。桜吹雪が舞う中、陽気をふくんだ心地よい風が頬をなでていきます。 ひらひらと散る桜の花びらを見ていて、連れと以前話したことを思い出しまし ...

ドラえもん

エッセイ

とっても大好き土左衛門

どざえもん【土左衛門】(享保頃の江戸の力士、成瀬川土左衛門の身体が肥大であったので、世人が溺死人の膨れあがった死体を土左衛門のようだと戯れたのに起こるという)溺死者の遺体。 広辞苑 なんという由来だろ ...

Memento_mori

エッセイ

傷を愛して生きる

memento mori いつもアホみたいなことを書いているので今回はちょっとまじめに考えてみました。 がんの状態をあらわすカテゴリーにステージというものがあります。 わたしのがんはステージ4Cという ...

エッセイ

こころあたたまる朝のルーティンとセイウチの思い出

2023/3/28  

頭頸部がんあるある? もともと猫舌ではあったのですが、がんになってから熱いものと辛いものが苦手になりました。 炊き立てのご飯をあやまってほおばってしまうと、とんでもないことになります。しょっちゅうもだ ...

drum

エッセイ

ホラを吹くと前歯がとれる

イベントなどで和太鼓を演奏するグループに所属しています。 私は太鼓の他に、笛などの鳴り物を担当しています。だから、うわ顎をとっぱらった時点でもう二度とイベントには参加できないだろうと覚悟をしていたので ...

sun

エッセイ

ブリヤリジョ

2021/11/10    ,

 今日は、病気とは関係ありません。  「ブリヤリジョ」とは、市場直送の新鮮なブリを配る活気のある場所でも、脂の乗ったブリを配ってまわる親切な女性のことでもありません。私の造語です。こんな言葉がぽろっと ...

seaside

エッセイ

シーズン2

 ブランクがかなり空いてしまいましたが、眺めの良い部屋に引っ越したこと以外、何か出来事があったわけではありません。おそらく、明日できることは明日しよう、という私の揺るぎない信念がそうさせたのでしょう。 ...