九州を拠点に、報道記者・放送作家・ライターとして活動しています。
2019年10月2日、「上顎洞がん」と診断され、その後の検査で全身への転移が判明しました。それまで痛風以外には大きな病気をしたことがなかったので、「まさか自分ががんになるなんて」と思ったのを、今でもはっきりと覚えています。
放射線と抗がん剤による治療を続け、2021年7月には再発。右眼球と上あごを切除し、腹直筋を移植する14時間に及ぶ大手術を受けました。
こうした経験を経て改めて「生きるとは何か」と向き合ったとき、私の中に浮かんできた言葉は——
「どうせなら、楽しんでしまおう」 というものでした。
このブログでは、がんになったからこそ気づけたこと、感じたこと、そしていま心から楽しんでいること(おそらく、これが一番多いかもしれません)を綴っています。
がん患者が抱える不安や絶望には、経験した人にしかわからないものがあります。だからこそ、その中にほんの少しでも光をともすような言葉を、ここに残していけたらと思っています。
現在は、ビジネスコンテンツライター、ライティングコンサルタントとして、プレゼン・スピーチ・企業コンセプト・経営戦略・セミナー設計などを手がける一方で、YouTubeや患者会を通じて、がん患者が直面する「治療と就労」の問題にも向き合っています。
そして新たな表現手段として、写真にも取り組んでいます。
「言葉」と「視覚」の両方から、人生と時間の本質に触れること——それが私のテーマのひとつです。
ここに綴る言葉たちが、誰かの心をほんの少しでも軽くできたなら、それが私にとって何よりの喜びです。